夢の再生療法

 6月はむし歯予防デーがあるせいか、マスコミも歯について感心を持ってもらえる月です。先日も健康番組で、歯周病の治療の話題が出ておりました。歯周病の治療として、歯周組織再生療法が紹介されておりましたが、今日はそのお話です。

 そもそも再生とは失われた組織が元どおりにすることです。
例えばトカゲは天敵に襲われるとシッポを木って逃げますが、そのシッポはしばらくするとまた生えてきますが完全に元通りになるわけではありません。これは再生ではありません。
一方イモリは指が切れた場合、骨、筋肉など組織構造が完全に元通りになるそうです。これを再生といいます。

さて、歯周病とは歯が植わっている周囲の組織(歯周組織) が破壊されて失う病気ですが、従来は(今でもおおよそ同じですが)破壊された歯周組織は元通りにすることは不可能で、それ以上歯周病が進行、悪化しないための手当てに主眼がおかれていました。
ところが、再生療法の進歩により歯科医学の分野でも歯周病などで失われた組織を再生させる治療法がいくつか開発されました。
エムドゲイン、GTR法などといわれているものです。
>>>歯周組織の再生療法

隔月刊「補綴臨床」別冊 歯科臨床における再生療法

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天草

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