歯が20本以上残る70歳以上の高齢者、病気診療費37%少なく

 以下の記事は毎日新聞に掲載されたものです。
【2008年4月3日】

病気診療費:歯が20本以上残る70歳以上の高齢者、37%少なく /北海道
 ◇道国民健康保険団体連合会が調査
 20本以上の歯が残る70歳以上の高齢者は、4本以下の人に比べて全身の病気に関係した診療費が37%も少ないことが道国民健康保険団体連合会(札幌市中央区)の調査で分かった。虫歯のない人や歯周病でない人も安く済んでおり、歯は体全体の健康に結びつくことが統計的に立証された。同会は「口を良い状態に保てば健全な食生活を送ることができ、健康で暮らせる」として、歯をよくケアするよう呼び掛けている。
 同会は07年5月の道内の歯科レセプト6万4132件、医科レセプト10万3418件を利用し、患者の歯の状態と診療費を調べた。20本以上の歯を持つ人の割合は30%で、診療費は2万2660円だった一方、4本以下は22%で同3万5930円だった。歯が多いほど診療費が安くなる傾向が明確に表れた。 虫歯のない人は2万6410円、治療済みの人は2万7120円とほぼ同額だが、治療をしていないと3万290円と高くなった。歯周病のない人は2万4170円なのに対し、中程度かかっている人は2万6240円、重度は2万7920円と次第に高くなった。【去石信一】

お口の健康と全身の健康が密接な関係があることは従来より言われておりました。それを証明するようにお口の健康なかたの方が医療費がかからないということです。医療費抑制のためにお口の健康を言うのは何か違うような気もしますが、現在の医療制度では、患者さんも一部負担しているわけですから、お口の健康が、家計にも貢献していると言えるのかもしれません。
ここでは全身の健康を維持するためにはまず、お口のケアーが大切であることを理解していただければと思います。

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