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血糖値も下げる!?命を守る口内フローラ改善術

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あしたが変わるトリセツショー NHK 初回放送日:2025年1月23日 「口内フローラ」のトリセツ 公開:2025年1月23日(木)午後7:27 NHK 糖尿病・認知症・動脈硬化との意外な関係!全身の健康を左右する「口内フローラ」を大特集▼健康寿命が延び食事もおいしくなる!?お口ケアで健康を手に入れる3か条大公開 近年、さまざまな全身の病気が、口の菌と関わっていることが世界各国の研究で明らかになってきています。 糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、一部のがん、認知症など、30以上の病気で口の細菌との関わりが見つかっています。特に関連度が高いと注目されているのが糖尿病です。 今回取材した、糖尿病と診断された患者さんも重度の歯周病にかかっていました。糖尿病の診療ガイドラインには、2型糖尿病において歯周病を治療することが血糖値を改善するのに有効であることが掲載されています。 https://www.nhk.jp/p/torisetsu-show/ts/J6MX7VP885/blog/bl/pnR8azdZNB/bp/pZ6xm20Ewy/

「オトナ歯みがき」のトリセツ

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あしたが変わるトリセツショー 公開:2023年9月14日(木)午後7:52 NHK 【トリセツ01 「オトナ歯みがき」 は適切な力でやさしく磨く】 ■60%以上が陥る歯みがきの誤解! 歯垢(しこう)を落とすために力をいれて歯を磨いていませんか? 実はコレ間違い。歯科衛生士らが推奨する磨く力は150g~200gというやさしい力加減。企業が行った調査によると60%以上が強すぎる歯みがきになっているというデータも。 https://www.nhk.jp/p/torisetsu-show/ts/J6MX7VP885/blog/bl/pnR8azdZNB/bp/pjRey4omA8 /

歯の話の目次

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現在の歯科医学、医療について考えていただき、歯科医と患者さんの関係がよりよくなることを多くの歯科医は願っています。 多くの皆様に歯の健康に関心を持っていただいて、当サイトにアクセスしていただけることは大変嬉しく思います。 本来医療という職業はみなさんが健康になって、その結果衰退してゆくべき業種です。   今後も歯科の治療法、医療の抱える問題などひっそりとではありますが正直に、独断と偏見を抱えて書いていきたいと思います。 患者さんと歯科医の信頼の架け橋がより強固にならんことを願ってやみません。興味のあるキーワードをつまんでいただければ幸いです。 目次 日本人はこうして歯を失っていく 新しい門出の季節に~笑顔で変わるあなたの第一印象~ 残りの人生をおいしく食べるために 口臭(こうしゅう)の原因の90%は口の中 口腔ケアでがん治療はグッと楽になる  歯科治療とレーザー治療 歯科治療のX線(レントゲン)撮影の重要性 保険診療と(自費)自由診療 ゴールド Vsセラミック 歯の治療の材料は何が一番よい? 歯を白くしたい 歯並びと矯正治療 インプラント 歯科医の使命とインプラント 歯周病と体の病気との関係 セルフケアとプロフェッショナルケアでしっかり予防 お勧めの歯磨き剤は? 「歯ブラシの二刀流」のお勧め 夢の再生療法 定期健診(メインテナンス、SPT(Supportive Periodontal Therapy))ってなに? 口腔ケアでがん治療はグッと楽になる 入れ歯が合わないってそもそもどういうこと?(痛い編) 小さい(動く、あっていない)入れ歯は歯ぐきをますます痛めます。 入れ歯が合わないってそもそもどういうこと?(気持ち悪い編) 入れ歯が合わないってそもそもどういうこと?(入れ歯の問題点編) 磁石式(マグネット式)の入れ歯 総入れ歯について 本当は怖い! ...

金属アレルギーについて

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自己免疫疾患やアレルギー疾患が増えています。 ハウスダストやアレルギーの原因物質が増えているのでしょうし、昔と比べて人間側の体質が変化したともいえるでしょう。 免疫というのは自分(自己)と他人(非自己)を区別して、体内に非自己が侵入したらそれを排除、無毒化するシステムです。  自己免疫疾患は自分の体を 免疫 非自己と誤って認識して、やっつけようとして、体を破壊してしまう病気です。 アレルギーは非自己に対して過敏に、あるいは過剰に反応してしまい、これまた不具合が生じる病気です。  免疫が非自己と認識するのはある程度の大きさ(分子量)の物質であり、通常金属や金属イオンは小さすぎて非自己として認識しません。 しかしながら、汗や体内のたんぱく質と金属イオンが結合すると非自己として認識するのに十分な大きさになります。 歯科治療を行ううえで、金属は重要な役割を占めています。 口の中は非常に過酷な環境であるため、多くの金属は微量の成分が溶け出します。 この金属に過敏に反応すると金属アレルギーが起こります。   金属アレルギーはピアスやアクセサリーや腕時計などでも起こります。 金属アレルギーかどうかを確かめるには総合病院などで、 パッチテストをしてもらいましょう。  歯科用金属が原因だと判明すれば、その金属をお口の中からすべて取り除かなくてはなりません。 金属は土台(メタルコア)にも用いられていますので、それらの金属を全て金属以外のマテリアルに変えないといけません。 保険が適応されない場合もあるので、全ての歯を治療するとなると高額になることがあります。 金属アレルギーの原因となる金属は歯科だけでなく、生活環境からも生体に取り込まれているのです。 これらのことを含め,日常生活で注意すべき事項などについて,皮膚科など関連診療科の先生と歯科医ともよくご相談頂いた上、納得した上で治療を受けることをお勧めします。 >>> 金属アレルギー >>> 掌蹠膿疱症 なぜ皮膚はかゆくなるのか 菊池 新(著) PHP研究所 (2014/10/16) なぜ皮膚はかゆくなるのか (PHP新書) 作者: 菊池 新 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2014/10/16 メディア: 新書  

認知症につながる歯周病

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Q.  「歯周病を放置していると、認知症が進行する」と歯医者さんで聞ききました。本当ですか? A.   はい、その通りです。認知症の高齢者は年々増加し、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるといわれています。 認知症にはいくつか種類があり、その多くは脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症です。 歯周病は50歳代以上の約80%がかかっている疾患です。一般的に、歯周病というと、口の中の病気と捉えられがちですが、最近の研究では認知症とも関わっていることが分かってきています。 歯周病にかかっていると、口の中の菌が歯ぐきから血管内に侵入し、脳まで流れ着いて、小さな脳出血を引き起こします。その結果、神経細胞がダメージを受けて脳血管性認知症を引き起こすと言われています。 さらに、歯周病がある方は口の中で慢性的な炎症が起こっています。それを放置しておくと、今度は全身に炎症が広がっています。 アルツハイマー型認知症は脳の炎症でなので、歯周病の影響で炎症が増強され、進行してしまいます。 また、成人で歯を失う原因のうち、最も多いのが歯周病ですが、歯が抜けている本数が多い方ほど認知症を発症しやすいことも分かっています。 他にも、歯周病と認知症の関係は、様々な研究結果から明らかになってきています。毎日の正確なブラッシングと、定期的な歯科医院での健診によって、認知症のリスクを減らしていきましょう。 くわしくは >>>> 京都府歯科医師会 人生が変わる歯の磨きかた: あなたの歯磨き習慣問題ありかも… (KAWADE夢文庫) 作者: 健二, 松下 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2020/09/14 メディア: 文庫 日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2016/06/30 メディア: Kindle版 続・日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える全身の健康につながる歯周病予防 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2020/05/20 メディア: 新書

睡眠時無呼吸症候群と歯科

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 次のような症状はありませんか  ○大きなイビキをかく  ○日中いつも眠い  ○居眠り運転をよく起こしそうになる  ○夜間の呼吸停止  ○夜中に何度も目が覚める  ○起床時の頭痛やだるさ  このような症状のある方は睡眠時無呼吸症候群が疑われます。 睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に何度も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることが出来ない病気です。 激しいいびきの後に呼吸が止まることを、家族や友人によって指摘されてわかることがが多いようです。 鶴見大学歯学部内科学講座教授 子島潤教授によると   日本では睡眠時無呼吸症候群の患者が約200万人いるとされるが、見過ごされているケースが多い。また、日本人は欧米人に比べて原因の一つとされる肥満は少ないが、発症しやすい頭や首の形態をしているので注意が必要だ。  無呼吸になる原因の多くが、舌の根もと(舌根)が気道に落ち込んだり、扁桃腺肥大で気道が閉塞する「閉塞型」である。呼吸中枢機能の低下で起こる「中枢型」は少ないとされている。  閉塞型の治療法は、気道の閉塞を防ぐ「鼻CPAP(シーパップ)」という装置の利用が基本である。しかし軽症の人は、マウスピースの一種である「口腔内装置(スリープスプリント)」の使用で、閉塞を防ぐことができる。  睡眠時無呼吸症候群と診断されるのは、呼吸が10秒以上止まる「無呼吸」が、一晩(7時問)に30回以上あるいは1時問当たり5回以上ある場合だ。その中で、軽症は、無呼吸と低呼吸が1時間当たり5~15回発生するレベルをいう。  睡眠時無呼吸症候群が問題をのは、ただ単に呼吸が止まる、眠りが浅くなって昼問眠くなる、といった点だけではない。重大をことは、放っておくと、明らかに死亡率が高くなることだ。 「呼吸が止まって死ぬというのではないんです。睡眠時無呼吸症候群を放置しておくと、脳血管障害や心臓血管障害をどの発作を起こして命を落とす人が増えるということが、いま問題になっています。たびたび呼吸が止まって酸素濃度が下がることで、体の中にいろいろな影響が及んでいきます。それが原因となって動脈硬化が進むために、巡り巡って命を落とすということです」(子島潤教授) ということだそうです。  睡眠時無呼吸症候群の患者が高血圧や心筋梗塞、脳卒中などを合併するリスクは2~7倍も高いとされているそうです。  しかし、治療方法も確立されてお...

副鼻腔炎と歯の関係

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 副鼻腔炎とは鼻腔(鼻の内部の空間)につながる副鼻腔という空間に炎症が起こる病気です。副鼻腔というのは耳鼻科の領域で副鼻腔炎も耳鼻科の縄張りです。副鼻腔炎は「蓄膿症(ちくのうしょう)」とも呼ばれます。 副鼻腔炎はかなり強い痛みを伴います。いくつかある副鼻腔のうち上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれるのものは、上の奥歯の根とも近接しているため、その痛みを歯の痛みと勘違いされて歯科に来院される患者さんがいらっしゃいます。 上顎(上のあごの)の真ん中から2番目3番目あたりの痛みを訴えられたり、どこか判らないがとにかく上の歯が痛いと訴えられる患者さんがいらっしゃいます。 その部分に明らかに治療の必要なむし歯などがあれば、治療を開始してもよいのですが、痛みそうな虫歯がなかったり、あるいは軽度のむし歯に対して治療したのに痛みが軽減しない場合は副鼻腔炎も疑ってみる必要があります。  我が家でも虫歯がないのに強い痛みを訴えられた患者さんや治療しても痛みが軽減しない患者さんに耳鼻科の受診を勧めたら上顎洞炎などの副鼻腔炎だったことが結構あります。  患者さんにしてみれば、痛みが激烈であればあるほどややパニック的に「説明はいいから、なんとかこの痛みを取り除いてほしい」と強く思われるようです。けれども「痛み」は主観的なものであり、個人差があり、どの場所がどの程度痛いかを数値化するのはなかなか難しいのです。歯が痛んでいるのか、副鼻腔が痛んでいるのかは なかなか判りにくいようです。ここでもいつも申し上げるように医療に100%はありません。  レントゲンを撮っても「むし歯になってない」あるいは「歯の根っこが化膿していない」ような歯でも患者さんが歯の痛みと思い込んでしまい、ズバリ「この歯が痛い」と訴えられると、歯科医としては(特に優しい歯科医は)患者さんの訴える歯を治療することがあるようです。けれども治療しても痛みが取れない場合はさらに踏み込んだ歯科治療を行う前に耳鼻科などを受診してみてください。 耳鼻科を受診して何も問題ないと言われれば、その時改めて歯の治療に取り掛かってもあまり手遅れになることはないと思います。「歯が化膿しているという診断」のもと抗生物質を飲んだら、タマタマ副鼻腔炎のほうにも効いて症状が軽快することもあります。このような場合本来の原因である副鼻腔炎に気づかないままに...